2007年9月5日水曜日

エンジンを総バラにして、問題箇所のチェック及び改善修理 オイルキャッチタンクの機能チェック!

ボアアップしたエンジンは大丈夫?

2007/08/29 のブログの最後で「エンジンのオーバーホールを含めた修理が必要な事実が発覚!」と書きましたが、悲しいがそれを実施しました。(ちなみに今回の組み直しは武川製の6速クロスミッションのチェックも重要なポイントとなっていた為、作業時間は6時間程要しました。エンジンをバラす時のポイントとしては、他の部品と一緒になるような場所で作業しない。整理、整頓したうえでおこないましょう。)

xr100スプロケット取付け部分エンジンをバラさないといけないと気付いたのが、走行中に左コーナーで車体をバンクさ せるとチェーンがどこかに接触している音がしたのが、事の発端です。(明らかにチェーンが遊んでいる音ではなくチェーンがどこかに擦れている?接触している音でした。)

そして、この接触音が、クランクケースとドライブチェーンが接触して起きている事が判明(右画像がソレです。でも組み直した後の物です。)
ガガガ━Σ(ll゚ω゚(ll゚д゚ll)゚∀゚ll)━ン!!!
初めて見た時は相当ショックであった。なかなかイイ削れ具合なのである。

原因??
非常に微妙な線であるが、確実なのは
①カウンターシャフトのベアリングが移動した。
通常あまり あり得ない事が現実に起こっていた。移動したといても最大で1~1.5㎜の話だが、カウンターシャフトがクランクケース内に移動したままであった。
②フロントスプロケットの不良?カウンターシャフトの不良?
まず、カウンターシャフトは武川製の6速クロスミッションに含まれている物を使用しているが、フロントスプロケットとのガタが大きくケース側に大きく振れる。
どっちがイケてないのかは何とも言い難いが、今回スプロケットについては新品に交換した。                                                                結果、カウンターシャフトに無理な力がかかっていた事のは間違えがないが、何が原因かは今一度調査してみます。

過去の記事でRKのチェーンは横方向にも動くような記事を書きましたが、チェーンの伸びについては事実だが、横方向の動きについては事実と違う事が判明したので、ここにお詫びと訂正をさせていただきます。

xr100のクランクケース
今回エンジンをバラして解った事、ベアリングが3カ所横方向(または回転方向)に動いていた事です。
一つはカウンターシャフトのベアリングであったが、ここは武川のクロスミッションの取付時にポンチでベアリングの抜け防止はおこなっていたが、あまり意味がなかったようである。

とりあえず、今回の対策としては、デイトナで取り扱っている パーマテックスのベアリング固定用接着剤 を使用して組んでみる事に…
右の画像をみていただければ解るかと思いますが、ポンチの抜け防止も倍の数にし、ポンチの打つ強さも前回の時より強力にした。(接着剤が少しはみ出ています。)

もう一つはカムシャフトのベアリングである。(画像無し)
武川のスーパーヘッドステージ3のカムシャフトはベアリングタイプであるが、せっかくのベアリングが台無しである。(カムシャフトが横方向に動くだけなら良いが、回転方向で回ってしまっている。これではベアリングを使う意味が無い)コレも接着剤で固定した。

最後が、クランクシャフト大端部のベアリングである。
ココのベアリングについては横方向に移動していました。
これは、武川より すき間調整用のシム (アキシャルシムセット / ラミネートタイプ)が発売されているので、それを使うのがベストだと思います。でも今回は、この様な事になっているのが解ったのがエンジンをバラしている時、部品を用意している時間は無かったので結果 ここも接着剤を使って組んでしまいました。

この、ケミカル(科学の力)がどこまで対応出来るのかは解らないが、期待を持つと共に信じる他ない。

それと今回、ワンオフで作製したオイルキャッチタンク のチェックも、おこなった。
製作後のストリート走行では予想通りと言った感じでしょうか? v( ̄∇ ̄)ニヤッ
キャッチタンクのリターン口の高低差からホース内にオイルが残っていたが、10,000rpmまでしか使わないストリート走行では全くもって問題なし、エアクリーナーボックスに解放されるブローバイガスは、ほとんどと言いますか 全く 見あたらなかった。
(★ ̄∀ ̄★)ニヤリッ☆
オイルキャッチタンクについては思っていた通りの結果であったので、一安心。後はサーキットを走行した時どこまで、このサイズのキャッチタンクで耐えられるのかが心配である。

すでにここまでやってしまっているので後戻り出来ないが、このホンダの縦型エンジン、パワーを上げていくと何所か壊れる仕組みになっているような気がします。壊れては、対策して、直して、また違うところが壊れるの繰り返し 楽しい様だが楽しくないです。